冷え性対策に効果的な方法である扇風機療法を解説

冷え性対策に効果的な方法に関する「扇風機療法」について

足元にたまりやすい冷え性の天敵であるクーラーの冷気には「扇風機」

東洋医学では、特に冷房に弱いタイプの冷え性の人を「寒湿阻帯証(かんしつそたいしょう)」という体質に分類します。

ウィルスのように外部から人体に侵入して病気を引き起こす侵入者を「邪気」といい、そのうち寒さに関係したものを「寒邪(かんじゃ)」と呼びますが、寒邪はクーラーによっても人体に侵入します。とりわけ「寒湿阻帯証(かんしつそたいしょう)」の人は、クーラーによる寒邪の侵入を受けやすいのです。

本来、東洋医学では「冷え性は夏に治せ」といいます。これは、夏になって気温が上がると身体をあたためる陽気(エネルギー)も大気中で上昇し、冬よりも効率よく体内に陽気を充電できるからです。

ところが、「寒湿阻帯証(かんしつそたいしょう)」の人はもともと体内の陽気が不足気味のうえに、クーラーによる寒邪に侵入されやすいので、へたをすると夏に冷え性を治すどころか、

ますます悪化させてしまうことにもなりかねません。したがって夏は特に注意が必要となるのです

では、クーラーの寒邪から身を守るにはどうしたらいいのか?最も基本的なことは、下半身を冷やさないようにすることです。ミニスカートやショートパンツなどはやめて、ロングスカートまたはロングパンツで素肌をさらさないようにします。若い女性に多い、サンダル履きのスタイルは止めたほうがいいでしょう。

クーラーの設定温度は外気温との差が 5~6℃におさまるようにしてください。外気との温度差が大きいと、体温調節が上手く出来なくなります。

また、クーラーを使うときは、扇風機の併用がおすすめです。冷たい空気は足元に溜まりやすいので、扇風機を少し高めのところに置いて、床に向かって回すのがポイントです。こうすれば、冷たい空気が上方に吹き上げられて、あたたかい空気と冷たい空気がほどよく混ざり合います。

蒸し暑い夜にはクーラーをつけっぱなしで寝たくなりますが、就寝中は邪気の侵入を許しやすいので、1~2 時間で切れるようにタイマーをセットし、設定温度も高めの27~28度ぐらいにしてください

首や肩は冷えやすいので、タオルを巻いたりして肩を覆って寝ると、少し楽になるでしょう。

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