冷え性に効果的なツボに関する「ドライヤー刺激療法」について
手足が冷えて寝付けない夜に「ドライヤー刺激」
冷え性の方には、低血圧や貧血気味の方が多く見られます。健康的な人の場合は、身体が冷えると体温の自動調節機能が働いて、最も冷えやすい手足の末梢血管に血液が送り込まれます。
ところが、低血圧や貧血気味の方は末梢血管に血液を送り込んでしまうと、内臓のほうに回る血液が不足して、正常な働きが出来なくなる恐れがあるので、
内蔵の機能を守るために、身体が冷えても血液を末梢血管に送り込まないように逆の自動調節機能が働いて、手足が異常に冷えてしまうのです。こうした冷え性には「ヘアドライヤーによるツボへの温風刺激」が効果的です。
「ドライヤー刺激」のやり方
冷え性に効果的なツボとその周りに温風を吹き付け、熱くなったら離し、また近づけるという具合に5~10回ほど繰り返します。
では、冷え性に効果的なツボをいくつか紹介します。まずは足の裏にある「湧泉(ゆうせん)」です。「湧泉」は“エネルギーの湧く泉”と言われるツボで、ここをあたためると身体の芯からポカポカとあたたまってきます。
また、足にはもう一つ、小指の外側の爪の生え際に「至陰(しいん)」というツボがあり、ここを刺激すると、より効果が高まります。
腰にある「腰眼(ようがん)」と、おへそにある「神闕(しんけつ)」も重要なツボです。「腰眼」はまっすぐに立って身体を伸ばしたときに骨盤の上端にできる左右のくぼみにあります。一方「神闕」は、“おへそ”そのものがツボにあたります。
手のひらには「命門(めいもん)」、手の甲には「陽池(ようち)」や「関衝(かんしょう)」、また、手のひらの中央には「手心(しゅしん)」と呼ばれる特効ゾーンもあります。これらは“手”全体を一つのゾーンとしてとらえ、手のひらと手の甲の両方をまんべんなく温めるようにしてください。