冷え性改善に効果的な運動である「骨盤体操」について
更年期からくる冷えに「骨盤体操」
更年期症状の原因となるのが、骨盤腔内にある卵巣や子宮の機能の低下です。それまで作られていたホルモンの分泌が減り、自律神経の働きが乱れるため、冷えなどの症状が起こってくるのです。
更年期症状の重い人は一般的に骨盤とその周囲の筋肉のバランスがくずれていることが多いものです。
骨盤のバランスが悪い人は、足の片方が長く見えたり、開いて見えたり、腰がねじれて見えたりします。これは、骨盤の関節が縮んだり、伸びてしまっていたりするからです。
骨盤には関節がたくさんあり、その周囲には神経や血管が通っています。そのどこかが伸びたり縮んでいたりすると、神経や血管、さらには骨盤の中にある卵巣や子宮などの臓器にも悪い影響を与え、それらの機能を低下させます。
なので、逆にくずれている骨盤のバランスを改善することで、卵巣や子宮を良い状態に戻すことができれば、足腰の冷えなどの更年期症状を軽減することができるのです。骨盤のバランスを改善するのに最適なのが「骨盤体操」で、やり方は以下の通りです。
「骨盤体操」のやり方
足を肩幅の広さに開いて立ち、両足の膝の上を両手でしっかりとつかみます。そのまま膝を軽く曲げ、腰を落とします。
次に背筋をピンと伸ばし、左後方あるいは右後方へゆっくりと身体をひねっていきます。左右交互に行なってみて、楽にひねることができた方を4~5回繰り返します。すると、やりづらかった方も同じように出来るようになってくるはずです。
中腰になるのがつらい方は、仰向けに寝て、足を揃えて両膝を立て、そのままゆっくりと足を出来るだけ真横に倒してみてください。足の動きにつれて腰も自然に持ち上がっていきます。
無理のないところで止め、3~5秒おいたら、ため息をつくようにフウーッと力を抜きます。
左右交互に行なってみて、どちらかやりやすい方を選んで、2~3回、同じ動作を繰り返してください。