身体を冷やす冷え性に良くない食べ物である「季節はずれの野菜や果物」について
季節外れの野菜
暑い季節や暑い地域には「陰性」の食べ物(きゅうり・トマト・ナス・小麦など)ができ、寒い季節や寒い地域には「陽性」の食べ物(人参・山芋・蕎麦など)ができます。
季節のものやその土地の野菜や果物が身体を冷やしてくれるから、暑い夏や一年中暑い国でも体内に熱がこもらず元気に生きていけるのです。反対に秋・冬や、寒い国でできる野菜は、身体を温めてくれます。
たとえば、スイカやトマト、きゅうりなどを食べるとよく尿が出ます。よく尿が出るということは、体内の温かい水分がよく排泄されるということですから、身体が涼しくなるわけです。ですから、体内に熱がこもりやすい夏にトマトやきゅうりを食べるのは理にかなったことなのです。
しかし、「冷え性」は一年中身体が冷えているわけです。そのため、「冷え性」の方は夏でも生野菜・果物は極力少なめにしたほうが無難です。冷房がキツイ職場で働いている方は特に気をつけてください。
ですので、野菜は生ではなく、極力、「蒸す」か「茹でて」から食べるようにしてください。「生野菜」で食べるよりも「茹でた野菜」のほうが量もたくさん食べられるし、ビタミンの供給源としても生野菜よりもはるかに効率がいいのでおすすめです。
果物
果物は冷えるだけでなく、食べ過ぎると体内のカルシウムが奪われるので、骨が細くなったり歯が悪くなったりします。また糖分と水分が多いので内臓は下垂するし、喘息、花粉症、アトピー性皮膚炎などのアレルギー疾患にかかりやすくなります。
それでも、ぶどうは身体の毒を出してくれる果物ですし、利尿作用の強いスイカは腎臓の薬になったりしますので、全部の果物が身体に害になるわけではありません。
しかし、どの果物も食べ過ぎは絶対によくありません。季節の味覚を楽しむ程度に食べるようにしてください。