冷え性改善に効果的な運動である「おしりひねり」について
身体全体のひずみを正して冷えをとる「おしりひねり」
遠い昔、人間の祖先は他の動物のように四本足で動き回っていたそうです。いつのころからか二本足で立ち、空いた手で道具を使うようになったのですが、四本足に比べると不安定でバランスのとりにくい状態で身体を支えているため、身体にひずみが生じやすくなりました。
身体のひずみは様々な不快症状を生み出しますが、冷え性もその一つです。身体にひずみがあると欠陥が圧迫されて血行が悪くなったり、神経が圧迫されたりして、冷えが起こりやすくなるのです。
そこで、冷え性の改善には何よりもまず、身体全体のひずみを正すことが大切になります。正すといっても、痛い思いをして無理に矯正するのではありません。ここでは「おしりを動かしやすい楽な方向に動かすことによって身体のひずみをとる」、簡単な方法を紹介します。
「おしりひねり」のやり方
まず四つんばいになります。手のひらと膝は肩幅の広さを目安に、いちばん楽に感じる位置につきます。足はかかとを上げて、つま先立ちのときの形にしてください。
次におしりを前後左右、斜め、いろいろな方向に静かにゆっくりと動かします。背中や腕なども、おしりにつられて動くのにまかせます。そうして、おしりをのんびりと動かしているうちに、痛くなく、いちばん楽に動く方向がみつかるはずです。
そこで、その方向におしりを動かし、身体中がいちばん楽に感じるところで静止して、しばらく楽な感じを味わってください。
十分に味わったら、腕で身体を楽に支えたまま、身体の力をフッと抜きます。このとき、身体のどこから力を抜けば楽に感じるか、身体の声を聞きながら行なうのがポイントです。
これを、朝と晩に2~3回ずつ寝床などで行なってください。