冷え性改善に効果的なストレッチである「アキレス腱伸ばし」について
ハイヒールが原因の冷え性に「アキレス腱伸ばし」
冷え性は様々なことが引きがねとなって起こります。冷え性を治すにはまずその原因を突き止めることが大切ですが、意外に見落としがちなのがハイヒールによる足へのストレスです。
ハイヒールを履くと強制的にかかとが押し上げられ、つま先が押し下げられます。すると、身体はその状態でバランスを保とうとするため、足の関節に無理な力が加わります。
つまり、ハイヒールを履き続けると、脛骨(すねの骨)が足の甲の骨との接点で微妙に前方にズレてしまい、その影響でふくらはぎから腰にかけての筋肉が硬直して血液の流れが悪くなり、冷えが起きてくるのです。
それだけではなく、ハイヒールを履いている人には、不自然な力が加わりつづけることで足の親指や小指の骨が変形してしまう「外反母趾」で悩んでいる人が多いのですが、これも冷え性に関係があります。
特に小指の外側には子宮に関係する「至陰(しいん)」というツボがあり、このツボに異常な力が加わることで子宮に悪影響が及び、冷えを招くのです。
したがって冷え性を防ぐには、ハイヒールを履かないようにするのが一番いいのですが、実際には仕事の都合などで履かないわけにはいかないという方も多いと思います。そんな方は以下の「アキレス腱伸ばし」を普段から行なうようにしてください。
「アキレス腱伸ばし」のやり方
床の上に厚めの本を数冊重ねておき、立った姿勢で、本の上に足先を乗せて押し付けアキレス腱を伸ばします。ちょうどハイヒールを履いたときと、足の形を逆にしてください。
この姿勢で3~5分間、立ち続けてください。バランスをとりづらければ、壁によりかかっても結構です。
これを毎日行なうことで関節の歪みが矯正され、硬直した筋肉もほぐれて血行がよくなるはずです。