身体を冷やす冷え性に良くない食べ物である「陰性の食べ物」について
避けたほうがよい「陰性」の食べ物
東洋医学の底流にある「陰陽論」では、自然界のあらゆるものは「陰」と「陽」に分けられると考えます。天体の動きから私たちの身体の中にいたるまで、すべての現象は「陰」と「陽」のバランスの変化によって起きると考えるのです。
たとえば、人体にはある種のエネルギーが巡っていますが、このエネルギーのうち人間の身体を温めるエネルギーを「陽気(ようき)」、身体を冷やすエネルギーを「陰気(いんき)」と呼びます。
「陽気」は熱を生み、動きを活発にしますが、「陰気」は逆に熱を冷まし興奮を鎮める性質があります。この「陽気」と「陰気」のバランスがとれているときが健康な状態であり、バランスがくずれて「陰気」が優勢になると、冷え性をはじめ、様々な不快症状や病気が起きてくると考えるのです。
食べ物にも「陰」と「陽」の2つの種類があります。「陰性」の食べ物には身体を冷やす作用があり、「陽性」の食べ物には身体を温める作用があります。東洋医学では前者を「寒涼食(かんりょうしょく)」、後者を「温熱食(おんねつしょく)」と呼んでいます。
「陰性」の食べ物は摂ることにより身体を冷やす効果があります。「陰性」の食べ物を摂取し続けるという事は、冷え性を悪化させるということになります。身体を冷やす「陰性」の食べ物は、暖かい地方や夏に採れる野菜などが多いのが特徴です。
以下に、冷え性の方は避けたほうがよい「陰性」の食べ物の代表的なものをご紹介します。
野菜
トマト・きゅうり・ナス・レタス・セロリ・白菜・レンコン・ごぼう・アスパラガス・竹の子・アロエ・青梗菜・とうがん・もやし・・等
果物
スイカ・梨・柿・みかん・バナナ・パパイヤ・メロン・マンゴー・イチゴ・キーウィ・柚子・びわ・・等
豆・穀類
枝豆・豆腐・大麦・小麦・ご飯・うどん・・等
肉類
馬肉・鴨肉・・等
魚介類
かに・クラゲ・アワビ・カキ・あさり・しじみ・・等
海藻類
のり・ヒジキ・昆布・・等
調味料
白砂糖・食塩・はちみつ・甘味料・食品添加物・ラード・・等
飲み物
牛乳・ジュース・緑茶・ビール・・等
その他
たばこ・チョコレート・スナック菓子・・等